Kanazawa | Feature

金沢港で味わうリアルな市場メシ&ショッピング特集

アクティビティ(その他)

「のどぐろ」をはじめとする日本海の海産物。美味しいお寿司や郷土料理を支える食材は金沢旅行の大きな目的のひとつでしょう。兼六園や金沢城からほど近くにある近江町市場は旅行者も多く訪れ活気溢れる市場ですが、少し足を伸ばした先にある金沢港には、地元の漁師さんたち営む〈金沢港いきいき魚市〉があります。港直結で、水揚げされ、セリ落とされたばかりの海産物が並び、料亭などのお見せはもちろん、地元の人たちも買いにくるホンモノの市場なんです。日本各地の文化の取材・撮影をしている写真家の谷口京さんが訪れました。

Reporter

谷口京

写真家

谷口京

日本

crossing over I live, tp see and to feel

‘74年京都市生まれ、横浜育ち。 日本大学芸術学部を卒業後、ニューヨークを拠点に独立。 雑誌や広告撮影の仕事の傍ら世50カ国を巡り、'04年に帰国。アマゾン奥地からアタカマ砂漠、ヒマラヤの頂まで、あらゆる環境で撮影をこなす冒険好きフォトグラファー。

Areas Kawasaki
Speciality 旅、写真

金沢港を訪れるとたくさんの漁船の姿が。金沢はもとより、能登半島の各地で操業する漁船が金沢港で魚を下ろし、セリにかけるのだそう。文字通り港直結の市場。期待が高まります。

〈金沢港 いきいき魚市〉の魅力は、やはり鮮度と価格。市場で売られている海産物は仲介業者を介しておらず、漁業者や仲買人さんたちが自ら出店し、直接販売。しかも金沢港のすぐとなりにあり輸送時間もかからないため、驚くほどの新鮮かつ安価で提供できるのだそう。早速市場に入ってみると、賑やかな雰囲気!

所狭しと並ぶ海産物。ほぼすべてが近海で獲れた地物の魚たち。メバルやカサゴ、アジやサバといった日本では馴染みのある魚種はもちろんのこと、のどぐろ、ハタハタやガスエビといった北陸ならではの珍しい魚もたくさん。そのどれもが新鮮そのもので、この価格?!とびっくりするほど手頃な値段で並んでいるんです。

お客さんの多くは地元の人。家庭用に買う人もいれば、料理屋さんで出すために仕入れている板前さんの姿もありました。質を見極めているのでしょうか。お店の人と会話したり、実際に手で持ち上げたりして吟味しているのが印象的でした。

旅行者にとって、生の魚介を買うのはなかなかハードルが高いもの。そこでオススメしたいのが食べ歩き。ご飯を食べられるお店は少ないのですが、各店が新鮮な魚介を味わえるように準備をしてくれているので、イートインスペースで舌鼓…ということが可能なんです。

まずてはじめにいただいたのが鯛のお頭の煮付け(400円)。鯛はほろほろと身が崩れるほどしっかりと煮込まれていて、こってりと滋味深い醤油が染み込んでいます。白いご飯があればいくらでも食べられそう!というほど。市場のメニューはいつもあるわけではないようで、シーズンや漁で獲れたものにあわせた「気まぐれ」。

唯一、ご飯を提供しているのがこちら。海鮮丼や定食をメインに提供しており、カニやのどぐろを存分に味わえる丼もリーズナブルに味わえます。一番人気の「いきいき魚市 海鮮丼(1780円)」にトライ。金沢港で水揚げされたマグロ、ガンド(ブリ)や甘エビ、鯛などがたっぷりと乗った贅沢な一品。

金沢名物のガスエビ、甘エビもいただきます。こちらは店先でザルで売られていたもの。「食べたいのですが」と声を掛けると、醤油と殻入れのセットと一緒に提供してくれます。ガスエビは5匹で500円、甘エビは1ざる(15匹ほど)で700円。

その場で殻を剥いて、いただきます! こんなに新鮮で、手頃な値段でおなかいっぱい…。まさに海産物の天国のよう。日本各地を取材する際に、地元の食材を食べている谷口さんも、エビの甘さにびっくり。素材本来の美味しさを堪能できるのは、やはり港直結の市場だからこそ。

金沢といえばカニ。紅ズワイガニをはじめに、黄金ガニとよばれる希少なカニも売られていました。黄金ガニとは、紅ズワイガニと松葉カニの合いの子で、1000〜10000匹に1匹という割合で水揚げされる希少種。両種の生息する水深が異なるため、本来は合いの子が生まれることはないのですが、金沢近海はごく限られたエリアで一緒に生息しているのだそう。黄金色でずっしりと大変厚みがあり、ズワイガニとは異なる、甘味と旨味が魅力なのだそう。

もちろん市場には大きな魚もたくさん。たっぷりと脂が乗ったブリ、柳八目(メバルの一種で日本海沿岸部で獲れる)など、見ているだけでも楽しさがあります。人情溢れる、活気ある市場こそ、日本の大切な文化でしょう。

お土産がほしい…という方は、国内なら冷蔵での郵送が可能。午前中に発送すれば、翌日の朝には都内に到着します。鮮魚だけでなく、干物や乾物もたくさんあります。なかには鮮度を気にせず持ち帰ることのできる商品もあるので、気になるものがあれば気軽に聞いてみるといいでしょう。魚の種類はもちろん、食べ方など親切に教えてくれますよ。

Reporter's Comment
山海の幸豊かな北陸地方。中でも金沢は美食の街。北前船の時代から、食いしん坊な旅人を魅了してきました。近年、新幹線の開通で東京からのアクセスも向上。朝獲れの魚介を味わいに、ふらっと市場へ出かけてみてください。五感を撼わす、忘れ得ぬ旅になるでしょう。

買い物/土産, 名産品・特産品

Ikiiki-Uoichi

[金沢港 いきいき魚市]

Hours
Sun.
09:00 - 16:00
Mon.
09:00 - 16:00
Tue.
09:00 - 16:00
Wed.
09:00 - 16:00
Thu.
09:00 - 16:00
Fri.
09:00 - 16:00
Sat.
09:00 - 16:00
Public
Holiday
09:00 - 16:00

〈金沢港 いきいき魚市〉へのアクセスは、北陸鉄道バス 中橋バス停から、63番「大野港・からくり記念館行き」に乗車し、「金沢いきいき魚市前」下車。レンタカーがあれば、JR金沢駅港口から約15分。手軽に市場の臨場感を味わいたければ、観光名所から近い近江町市場が便利ですが、せっかくならリアルな文化に触れたい…!という旅行者の方にはこちらがオススメ。ちなみに、訪れるなら朝イチに!朝のセリが終わってすぐ、並んだばかりの魚はどんどん売れていってしまいます。営業時間は9〜16時。ぜひとも訪れてみてくださいね。

Share

LINE

Writer

editor / photographer

小林昂祐

日本

山と旅と暮らしを取材しています

北は北海道、南は沖縄まで、自然とローカルで暮らす人たちを取材しています

Areas Karuizawa
Speciality 登山、探検、ローカル
See More

Related Features