Nagoya
Nagoya | Feature

江戸情緒のこる有松で体験する オリジナル絞り染めづくり

アクティビティ

名古屋市の中心部から電車で20分ほどのところにある有松町。江戸時代の建物が数多く残る、まるで映画セットのような街並みです。この地で400年以上もの間受け継がれ作られ続けているのが<有松絞り>と呼ばれる絞り染めです。いまでは国内シェア90%という日本一の絞り染めの街になりました。そんな有松では自分のオリジナルの絞り染めが作れる体験が行われています。

Reporter

任云

会社員

任云

台湾

中国福建省出身で、日本在住20年になります。日本の大学院にて経済学を学び、会社員として勤務しています。休みの日には各地を旅行して回るのが楽しみ。特に古い街並みや歴史のある建築が好きで、最近はそういった街を家族で旅することが大好きです。

Areas Nagoya
Speciality 国内旅行、古い建築

有松工芸

有松は戦国時代、織田信長と今川義元が天下をかけて戦った桶狭間の戦いの地に築かれた街です。有松で絞り染めが盛んになったのは、名古屋城築城に従事していた豊後(現在の大分県)の人びとの「九九利染め」を参考にし、絞り染めの手ぬぐいなどを売ったのが始まりと言われています。江戸時代になり東海道の往来が増えると、街道の名産品として発展していきました。今も有松駅周辺には江戸時代に建てられた蔵や屋敷が残っていて、まるでその当時にタイムスリップしたような感覚を味わえます。2016年には国指定の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。

そんな街で400年以上受け継げられてきた「有松絞り」を体験できる場所が、江戸時代末期に創業した<有松工芸>です。七代目の濱島正継さんから、まずは有松絞りの歴史について話を聞きます。なんと、有松絞りは伝統的な絞り染めの国内シェアが90%。日本中から染めの依頼がこの街に集まってくると考えると、400年の歴史は伊達じゃないと実感します。

いよいよ絞り染め体験がスタートです。つくるものを、ハンカチ、大判ハンカチ、手ぬぐい、トートバックなどから選びます。夏場になればTシャツも染められるそうです。値段は1500円〜3000円ぐらい。今回は大判ハンカチ(2160円)を選びました。

次は模様の入れる位置を決めていきます。絞りの大きさに合わせ、ガムテープやコップの縁などで円を描いていきます。布全体を見ながら自分の好きな場所に円を描き配置を決めましょう。

模様を入れる位置を決めたら、絞っていきます。そもそも「絞り」とは布の一部をつまみ、その部分を糸などで縛り上げ、染める部分と染めない部分を分ける染色の技術です。今回はプロの職人さんと同じ「くくり台」を使った方法を体験しました。なかなか難しかしい方法でしたが、濱島さんに丁寧に教えてもらうことで、なんとか出来上がりました。ちなみにこの絞り染めの技法を「巻き上げ絞り」といいます。

染め方は他にもあるということで2つあります。まず1つ目は「板締め」という技法です。丸や三角やハートなどの様々な形をした木のパーツで折りたたんだ布を挟み込み、色をつけないようにする技法です。そして2つ目が「花びら染め」という技法。これは折りたたんだ布をクリップで挟むというだけのシンンプルなものですが、綺麗な花模様がつくれると女性に人気の染め方だそうです。

模様の入れたい部分を全て絞って下準備ができたら、ついに染料につけていきます。染める色は事前予約の時に伝えておくと黒以外の好きな色で染めることもできます。今回は藍色に近い濃い青を選びました。染料につける前に全体を水で濡らしてから、いざ染料の中に投入です。ムラにならないよう、染料からはみ出ないよう気をつけながらゆっくりと布を動かします。3分ほどたったら染料から取り出して水洗いします。

余分な染料を洗い流したら、止めていた糸や木、クリップを外していきます。ゆっくり布を広げていくと、綺麗な花模様がでてきました。そしてハート型の木で染め抜いた部分を広げるとハートが4つ合わさり、四つ葉のクローバーがくっきりと出てきました。大成功です。

そして最後に、巻き上げ絞りを解いていきます。布を切らないように丁寧に糸を切り、布を広げていくと、とても美しい絞り模様が現れました。絞った3箇所すべて、見事に模様ができていました。これを乾かせば、体験は終了です。

絞り染めはたとえ同じ人が同じように絞っても、同じ模様は二度とできません。その時限りのオリジナルです。その計算しつくせないワクワク感が、絞り染めが長い間愛され続けている理由の一つかもしれません。ぜひあオリジナルの絞り染めを有松で体験してみてくださいね。

アクティビティ, 文化体験, モノづくり体験, 買い物/土産, 名産品・特産品

Arimatsu Handicrafts

[有松工芸]

日本の伝統工芸と呼ばれるものを体験するは初めてでした。まず職人さんから歴史や技法について話を聞けたのがとても興味深かったです。実際に自分でやってみると難しく、最初上手に絞ることができずに四苦八苦しましたが、丁寧に教えていただけたので最後にはできるようになりました。染め上がりは自分の予想以上で、とても感動しました!今回作ったものは子どものお弁当を包むのに使いたいと思います。次は家族で体験して、ハンカチ以外にも挑戦したいです。

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